大阪メトロは8月30日、未来モビリティ体験型テーマパーク「e METRO MOBILITY TOWN」を開設すると発表した。
このテーマパークは、森之宮車両工場跡地の暫定利用として整備するもの。2025年の大阪・関西万博にあわせて開業し、都市型MaaS構想「e METRO」を表現したパークエリアなどを整備する。施設のテーマは、「『未来の暮らし』をテーマに未来の大阪にある交通や生活を遊びながら楽しく学べる『未来モビリティ体験型テーマパーク』」。
パーク内には、4つの体験エリアを整備する。「ミライ体験エリア」では、3月に引退した中央線の20系車両を活用。5つのバーチャル体験アトラクションで、未来の暮らしやモビリティが体感できるという。「EV・自動運転バスエリア」では、自動運転バスを実際に運行する。「EVカートサーキットエリア」では、EVカートによるレーシング体験を提供。「空飛ぶクルマエリア」では、「委細調整中」としながらも、空飛ぶクルマの世界が体験できるようになるという。このほか、屋外フードスクエアと、自動運転バス停留所やシェアサイクルポートなどを設置する「モビリティハブ」を設ける。
e METRO MOBILITY TOWNの開設期間は、2025年1月中旬から10月下旬までを予定。このうち、EV・自動運転バスエリアとEVカートサーキットエリアは、2024年11月30日にプレオープンする。入場料は有料で、価格は決まり次第発表するとしている。
大阪メトロでは、同パークの設置にあわせて、森之宮エリアで自動運転バスを運行すると発表した。運行期間は、2024年11月上旬から2025年10月下旬まで。大阪城周遊ルートと、京橋駅前~e METRO MOBILITY TOWN間のシャトルルートの2ルートを運行する。運賃は、大人210円、小児110円。運転士が乗車する自動運転レベル2で運行する。
森之宮周辺では、大阪市などによる開発計画が進められており、大阪メトロでも中央線の新駅設置を発表している。