小田急電鉄は9日、2029年3月の営業運転開始をめざし、新型ロマンスカーの設計に着手したと発表した。
新型ロマンスカーは、2023年に引退した50000形「VSE」の後継として位置づけるという。車両の内外装デザインは、COA(コア)一級建築士事務所が担当。車両製造は、これまでのロマンスカーと同様、日本車輌製造が手がける。なお、本新型ロマンスカーは、30000形「EXE」のうち、リニューアル済みの「EXEα」を除く編成を代替するものとなる。
2023年に引退したVSEは、2005年にデビューした、箱根観光用のロマンスカー。展望席や4人用のサルーン席など、観光需要に配慮した車両となっていた。小田急は、VSEの後継と位置づける今回の新型ロマンスカーについて、これまでの伝統や歴史、多くの利用者とともに育んできたロマンスカーブランドを継承しながら、国内外の乗客に一層上質な移動時間を提供できる車両としていきたいと説明している。
同社では、これから約1年間かけ、新型ロマンスカーのコンセプトやデザインの深度化を進めていくとしている。