富士山麓電気鉄道は24日、富士急行線の1000系について、定期運用を終了すると発表した。
1000系は、1994年に導入した車両。もとは京王帝都電鉄(現:京王電鉄)の5000系として活躍していた。同社では導入以来、1000系(仕様が異なる1200形を含む)を主力車両として使用してきたが、2012年にJR東日本から譲受した6000系の運用を開始して以降は、1000系の置き換えが進んでいた。
2024年9月現在、1000系は、京王カラーをまとう1001号編成と、「富士登山電車」の1205号編成の2本が存在する。富士山麓電気鉄道では、前者の1001号編成について、12月15日をもって運用を終了することを決めた。なお、同社担当者によると、代替となる車両の導入については、計画自体は存在するものの、具体的に発表できる段階にはないと説明している。また、「富士登山電車」については、現時点で定期運用はなく、臨時列車などで運用に就くのみだが、こちらは今後もこれまで通りの使用を継続するという。
富士山麓電気鉄道では、2024年10月1日を「1001号編成の日」とし、同日から引退までの間、イベントの開催や記念グッズの販売などを計画している。内容は、引退記念イベントや撮影会など。詳細については、今後、同社ウェブサイトにて発表するとしている。