東急電鉄は24日、従業員の制服をリニューアルすると発表した。
新たな制服は、運転士、車掌、駅係員などの運輸系や、電気、工務、車両などの技術系の業務のうち、現業に従事する従業員のものが対象となる。デザインは、運輸系、技術系とも、デザイナーの岡義英さんが手掛けた。
運輸系の制服では、「安全・安心」「信頼」などを表す紺色を基調とした「モダントラディショナル」スタイルを採用。スタイリッシュでありながら、動きやすさを重視したシルエットを追求したという。また、ネクタイは2種類からの選択式とし、女性用のキュロットは安全性の観点から廃止する。このほか、制帽は官帽とハイバックの2種類を設定。性別に関係なく選択可能とした。
技術系の制服は、伝統色のオレンジ色は維持しつつ、夏服の通気性向上を図り、作業時の不快感軽減に配慮した。また、ブルゾン前面には8インチのタブレット端末が入るポケットを配置し、技術オペレーションの高度化に対応している。
同社はあわせて、着用を終了する現行制服について、未使用の生地や制服を活用してグッズなどにアップサイクルするほか、繊維リサイクルの課題解決循環型プロジェクト「ARChemia(アルケミア)プロジェクト」に参画し、使用済みの一部制服の再資源化を目指すと発表した。同プロジェクトは、伊藤忠商事とレゾナックが共同で展開しているもので、鉄道業界の参画は初となるという。
新制服は、11月1日に着用を開始する。