京成電鉄は25日、2025年に実施するグループの事業再編について発表した。
同社では、京成グループの事業エリアのうち、茨城県下においては、新たにグループ事業の経営管理を担う中間持株会社として、「京成電鉄茨城ホールディングス」を設立。これまで京成電鉄の直接子会社となっていた関東鉄道、筑波観光鉄道、京成ホテル、水戸京成百貨店、京成友の会については、京成電鉄茨城HDの子会社となる形に再編する。また、茨城県下のタクシー事業も再編し、新たに「京成タクシー茨城」を設立。京成タクシー北相や、関東鉄道傘下のタクシー事業者各社を吸収する。京成電鉄茨城HDは、2024年11月1日の設立を予定。2025年4月1日に、事業再編を実施する。
また、京成グループのバス事業のうち、東京都内および千葉県内の事業再編も実施する。現在、京成グループのバス事業(関東鉄道グループを除く)は、京成バス、東京BRT、新京成電鉄傘下のバス事業者のほか、ちばフラワーバス、ちばレインボーバス、京成バスシステム、成田空港交通など、地域・事業内容別の複数社を置いている。京成電鉄では、昭和タクシーを商号変更する形で、新たに「京成電鉄バスホールディングス」を設立。2025年4月1日に第1段階として、同社傘下に「京成バス東京」「京成バス千葉ウエスト」「京成バス千葉セントラル」「京成バス千葉イースト」を置き、京成バスおよび東京BRTとあわせ、地域別のバス事業者各社に再編する。また、2026年4月1日には、第2段階の再編を実施。東京BRTを京成電鉄バスHDの直接子会社とし、既存の京成バスについては、「東京」「ウエスト」「セントラル」「イースト」にそれぞれ統合する。
京成電鉄ではこのほか、タクシー事業の再編も、2025年3月1日付で実施する。既存の京成タクシーホールディングスを「京成電鉄タクシーホールディングス」に商号変更し、東京都内、千葉県内のグループ内タクシー事業者全社を、京成電鉄タクシーHD傘下とする。
京成グループにおいては、2025年4月1日に、新京成電鉄を京成電鉄に吸収合併する事業再編を予定している。今回の鉄道・バス事業再編によって、「新京成」の名を冠する交通事業者は消滅することとなる。
京成電鉄では、今回の事業再編によって、営業力・採用力を強化するとともに、一体経営として変化に柔軟かつ迅速に対応できる体制の構築を図るとしている。