沖縄都市モノレールは11日、沖縄総合事務局長あてに軌道事業の旅客運賃上限変更認可を申請した。
改定後の大人用普通旅客運賃は、1区(3キロ以内)が250円(現行230円)、5区(13キロ超)が390円(現行370円)など。各区間とも、現行運賃から一律20円の値上げとなる。なお、改定の対象は、普通旅客運賃のみ。通勤、通学定期運賃は現行の運賃で据え置く。
沖縄都市モノレールは、運賃の改定理由について、新型コロナウイルス感染症の流行や新しい生活様式の浸透による利用者の大幅な減少、電力費や物価の高騰、人材確保のための賃金上昇などを挙げる。同社の2023年度における輸送人員実績はコロナ禍前の水準に戻ったものの、2020年度以降は純損失を計上しており、今後もこの状況が続くと見込んでいるという。こうした状況のなか、老朽化した軌道設備の更新、定期的な検査、施設修繕といった設備投資や維持管理など、公共交通機関としてのサービスを安定的に継続することを目的に、運賃の改定を決めたとしている。
運賃の改定は、2025年2月の予定で、沖縄総合事務局の認可後に準備が整い次第実施する。