伊豆箱根鉄道、日本信号は17日、伊豆箱根鉄道大雄山線で、「無線式列車制御システム」の導入に向け取り組むと発表した。
大雄山線で導入を目指す無線式列車制御システムは、国の「鉄道技術開発・普及促進制度」を活用し、2019年度から地方鉄道向けに開発が進められてきたもの。車両や地上にアンテナを設置し、無線で列車の走行位置などを送受信する。従来のシステムでは、列車運行に必要な信号機などの制御には、駅間に様々な設備を設置する必要があった。これを無線式に置き換えることで、地上設備を削減することができ、保守点検の省力化が実現できるという。
伊豆箱根鉄道と日本信号では、これまで大雄山線にてフィールド走行試験などを実施してきた。システムの開発完了は、2024年度を予定。両社では、2031年度のシステム導入を目標に、引き続き走行試験などによる検証や、車両改修などの課題事項に対し取り組んでいくとしている。