JR東日本千葉支社は27日、久留里線の久留里~上総亀山間を廃止し、新たな交通体系へのモードチェンジを図る方針を発表した。
久留里線は、木更津~上総亀山間を結ぶ路線。千葉支社は、近年は同線の利用者が限りなく少なく、鉄道の特性である大量輸送のメリットを発揮できていない状態であることから、2023年3月、君津市や千葉県に対し、沿線地域の総合的な交通体系に関する検討会議の実施を申し入れていた。
2024年10月に開催された第5回検討会議では、最終的な結論として、「上総地区で提供されている交通サービスは、当該地区の移動需要に適していないこと」「当該地区での移動需要を考慮すると、自動車中心の交通体系への移行により、より利便性の高い地域公共交通が実現すること」という結果が示された。
千葉支社はこの結果を受け、「当社はJR久留里線(久留里・上総亀山間)の鉄道は、バス等を中心とした新たな交通体系へのモードチェンジを図ることが必要」という考えにより、同区間の廃止方針を示した。
同社では、「より利便性の高い新たな交通体系を実現したい」と説明しており、具体的な内容は今後君津市と協議していくとしている。