西武鉄道などは27日、西武線の一部駅で、12月16日にクレジットカードなどによるタッチ決済乗車サービスを開始すると発表した。
同サービスでは、対応するクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードや、カードを設定済みのスマートフォンなどを、改札機の専用リーダーにかざすことで、直接列車に乗車できる。対象ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。Mastercardは順次追加予定としている。
対象となる駅は、池袋駅や西武新宿駅、所沢駅、本川越駅などのターミナル駅と、西武秩父駅や西武球場前駅といった観光地周辺駅など21駅。運賃は大人用の10円単位のものを適用。対象駅間相互限定でのサービスで、相互直通運転を実施している他社線との直通乗車時には利用できない。
今回対象となる21駅では、クレジットカードなどのほか、QRコードを使用したデジタル企画乗車券に対応した自動改札機を設置する。同社では、タッチ決済乗車やQR企画乗車券の対象駅を順次拡大する方針を説明。2026年3月には西武線内の約50駅、2027年3月には小竹向原駅を除く全91駅を対象駅とするほか、中期的には磁気乗車券を順次廃止していくとしている。