JR東日本は7日(火)、無線による列車制御システム「ATACS(アタックス)」の実用化を発表した。
ATACSは、列車が自らの在線位置を検知することや、無線を使用して地上・車上間で双方向に情報通信を行うことで、可能となる新しい列車制御システム。従来の列車制御システムでは、地上信号機やケーブルなどの膨大で複雑な地上設備が必要だった。ATACSはIT技術を活用したシンプルなシステムで、地上信号機を使った「閉そく区間」などを使うことなく、実際の列車間隔に応じて、列車の速度の低下や停止の制御が可能となる。
同社では2011年春を目途に、仙石線あおば通~東塩釜間にATACSの基本機能を導入する予定で、実用化後は、本格的な都市型鉄道としては世界初となる。