JR西日本は13日、2025年3月15日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。
山陽新幹線では、臨時「のぞみ」を上下各2本増設するほか、博多駅行き最終の定期「のぞみ」よりも遅い時間に臨時「のぞみ」を設定する。また、N700Sで毎日運転する列車は、すべて「ビジネスブース」つきとする。さらに、大阪・関西万博の来場者輸送対策などとして、定期「みずほ」よりも早い時間に鹿児島中央駅を出発する臨時「さくら」を設定し、新大阪駅への9時台の到着を可能とする。
加えて、12月3日に発表済みの内容として、「のぞみ」の指定席車両を拡大する。従来は自由席だった3号車を指定席に変更するもので、これにより普通車指定席を1列車あたり85席増やす。
北陸新幹線の対首都圏列車では、金沢駅発着の臨時「かがやき」を上下各2本増設。うち1本は、東京駅行きの定期最終「かがやき」よりも遅い時間の設定とする。対関西圏列車では、「つるぎ」11号を富山駅始発に変更。同駅始発の「つるぎ」は6時台~8時台で毎時2本となる。
近畿エリアの在来線では、通勤・通学時間帯のテコ入れを図る。有料座席サービス「快速 うれしート」の対象路線を嵯峨野線やJR京都線などに広げるほか、対象列車も拡大。通勤特急「らくラクはりま」は上下各1本を増発し、2往復体制とする。特急「こうのとり」も、朝・夕夜間に、新たに中山寺駅と川西池田駅に一部列車を停車させる。このほか、万博輸送対策として、新大阪~桜島間を直通する臨時列車「エキスポライナー」を運転。大阪環状線、JRゆめ咲線、阪和線の増発も実施する。
広島エリアでは、広島駅の新駅ビル「minamoa」グランドオープンにあわせ、輸送体系を変更する。山陽本線では、土休日に広島~岩国間で快速「シティライナー」を増発。また、西条駅発広島駅行きの「シティライナー」1本を、白市駅始発に延長する。このほか、山陽本線では夕夜間と土休日の昼間、呉線では土休日の昼間に、列車を増発する。山陽本線では、土休日の「快速 うれしート」の対象列車を増やすほか、呉線では快速「通勤ライナー」の停車駅に海田市駅を追加する。
中国エリアではこのほか、山陽本線岡山エリアで列車を増発。芸備線、呉線、山陰本線、姫新線などで、一部列車の時刻を見直す。また、JR四国から直通する特急「うずしお」は、岡山駅への乗り入れを取りやめる。