長崎電気軌道は20日、国土交通省九州運輸局に対し、軌道運賃の上限運賃変更認可申請を提出した。
改定後の運賃は、大人が全線均一150円、小児が同80円。現在は大人140円、小児70円で、いずれも10円の値上げとなる。そのほか、定期運賃や貸切運賃も値上げとなる。
同社は、運賃改定の申請理由について、輸送人員が新型コロナウイルスの感染拡大前の水準まで回復できていない一方、動力費などの費用増加や、新規採用の強化のための賃金水準向上といった状況下で、厳しい経営が続く見通しだと説明。安全性の向上やサービス改善を図りつつ、持続可能な公共交通機関として運営していくため、今回の申請に至ったとしている。
長崎電気軌道の運賃改定は、2025年4月1日の実施を予定している。