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京福電気鉄道の新型車両「KYOTRAM」、2025年春にデビュー 新たな嵐電ロゴマーク制定も

2024年12月24日(火)17時19分

京福電気鉄道は24日、嵐電の新型車両「KYOTRAM」(きょうとらむ)について、営業運転開始時期や形式名などを発表した。

嵐電の新型車両「KYOTRAM」(イメージ)
嵐電の新型車両「KYOTRAM」(イメージ)

「KYOTRAM」は、同社が2023年に導入を発表していた車両。形式名は「モボ1形」で、2025年春に営業運転を開始する。

車体のデザインコンセプトは、「京都のまち・ひと・くらしとともにある路面電車」。先頭部に伝統的なラウンドフォルムを採用し、嵐電の象徴である京紫色をベースに、ホワイトとブラック・グレーの配色とシルバーの腰帯を組み合わせ、「まち」の風景に馴染みつつ、日常に華やかな彩りを与えることを狙ったという。

車外には、ホーム検知装置および光電センサー、車両側面監視カメラを搭載し、乗降時の安全性向上を図る。正面行先表示器には大型LED表示器、側出入口横の小型固定窓にはガラス一体型のLCD案内表示器を設置。行先表示などの視認性を向上するほか、多言語表記などにも対応した旅客案内を提供する。

車内では、座席に幅460ミリのバケットシートを採用し、快適性を向上。スタンションポール(縦方向手すり)は小型仕切板一体型で、座席側に湾曲した形態とし、広い通路幅を確保する。出入口ドアは両開き式を採用。幅を現行車両比で100ミリ広げたほか、出入口付近のスペースも拡大する。室内照明は、側天井面を照らす間接照明タイプの暖色LEDを採用し、落ち着いた空間を演出する。

「KYOTRAM」の車内イメージ
「KYOTRAM」の車内イメージ

また同社は、「KYOTRAM」のデビューに合わせ、新たな嵐電ロゴマークを制定すると発表した。ロゴマークのデザインは、「嵐」と「電」の漢字の成り立ちにさかのぼり、京都の「碁盤の目の街並み」、「源氏香に用いられる象徴的な記号性」、嵐山の竹林にちなむ「竹の網代文様」の要素をひとつの象徴的な図形に融合したもの。歴史の深みと親しみ感のあるモダンな印象を演出しているという。新たなロゴマークは、「KYOTRAM」の車体のほか、嵐電の施設やパンフレットなどに使用するとしている。

嵐電の新ロゴマーク
嵐電の新ロゴマーク

「KYOTRAM」は、2028年度までに計7両を導入。京福電気鉄道は、同車の営業運転開始日について、2025年1月下旬に改めて告知するとしている。

2024年12月24日(火)17時19分更新

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