阪堺電気軌道は26日、近畿運輸局長に対し、軌道旅客運賃を改定するための届出を提出した。
改定の対象は大人普通運賃で、改定後の運賃は240円(全線均一)。現行運賃の230円から10円の値上げとなる。なお、小児普通運賃、通勤定期運賃、通学定期運賃は改定の対象外で、現行運賃のまま据え置く。
同社は運賃改定の背景に、少子高齢化にともなう沿線の生産年齢人口の減少、新型コロナウイルス感染症の感染拡大といった利用者の減少のほか、電車動力費などの費用の上昇による厳しい経営環境が続く状況にあると、その理由を説明。今後も公共交通機関としての責任を果たすこと、安全・安心な輸送サービスを提供することを目的に、運賃の改定を決めたとしている。
運賃の改定は、2025年4月1日を予定している。