JR東海は15日、同社が運営する「リニア・鉄道館」に、「ドクターイエロー」T4編成を展示すると発表した。
ドクターイエローは、新幹線の設備を走行しながら確認するための「新幹線電気軌道総合試験車」の愛称。現在は700系ベースの923形が使われており、JR東海が保有するT4編成、JR西日本が保有するT5編成の2本が存在する。JR東海では、T4編成の検測走行を2025年1月に終了し、同編成を引退させることを、2024年6月に発表していた。
JR東海は今回、引退するT4編成のうち、東京方先頭車の7号車を、名古屋市にあるリニア・鉄道館に展示することを発表した。展示スペースは、これまで展示していたドクターイエローT3編成(0系ベースの車両)の位置。2025年6月頃に展示を開始するとしている。T4編成と入れ替わりで展示を終了するT3編成は、JR西日本が保有する車両で、展示終了後は同社へ返却するという。
JR東海は、T3編成の展示終了時やT4編成の展示開始時には、イベントを開催する予定だと説明。詳細は決まり次第発表するとしている。