井原鉄道は20日、鉄道事業の旅客運賃上限変更認可を、国土交通省中国運輸局長に申請した。
申請した改定後の大人普通運賃は、3キロ以内(清音~川部宿間など)が250円(現行210円)、7キロ~9キロ(総社~吉備真備間など)が430円(現行360円)、28~31キロ(清音~井原間など)が1010円(現行840円)、42キロ(総社~神辺間)が1340円(現行1120円)など。通勤・通学定期運賃も同様に改定する。平均改定率は、定期外が20.2パーセント、通勤定期が20パーセント、通学定期が10パーセント、全体が18パーセント。なお、総社~清音間の特定運賃のほか、企画乗車券「スーパーホリデーパス」「岡山ローカル3線おでかけ切符」は、価格を据え置く。
同社は今回の運賃改定について、沿線の少子高齢化傾向や、コロナ禍以降の鉄道の利用機会減少などが背景にあると説明。新たな企画乗車券の開発、2025年度中のキャッシュレスシステムの導入といった取り組み、その他のコストカット策による利用者増、利便性向上、経費削減を図る一方、今回の運賃改定に至ったとしている。
運賃の改定日は、2025年10月1日を予定している。