西武鉄道は22日、山口線(レオライナー)に新型車両を導入すると発表した。
山口線は、多摩湖駅と西武球場前駅を結ぶ新交通システムの路線。1984年まで「おとぎ列車」として運転していた路線を転換し、1985年に新交通システムとして開業した。同線への新型車両の導入は、新交通システムとしての開業以降、初めてのこととなる。
新型車両は4両編成で、計3本を導入する。車両の製造は、三菱重工業が担当する。
車両デザインについては、第1編成では埼玉西武ライオンズをイメージしたものとする。先頭車両の車体側面には、ライオンズの公式マスコット「レオ」のマークを大きく配置。内装もライオンズをイメージした配色とし、「ベルーナドームへ応援に足を運ぶお客さまのワクワク感を引き立てる」としている。第2・第3編成のデザインは、2025年度以降に公表するという。
車内では、座席を従来のクロスシートからロングシートに変更し、ベルーナドームでのプロ野球やコンサート開催時における輸送力を強化する。また、先頭車の最前部には、親子で前面の車窓を楽しめる「Kids SEAT」を設置。2号車と3号車の車端部には、ショーケースを設ける。
このほか、バリアフリー対応として、各ドアの上にLCDの車内案内表示器を設置。各車両には車いすスペースを設置する。安全対策としては、リアルタイム通信式の車内防犯カメラを各車2台設置。ホーム上の状況を確認するための車側カメラシステムや、列車の前方・後方映像を記録するドライブレコーダーも搭載する。
新型車両は、2025年度末に営業運転を開始する予定。西武鉄道では、同年度から2027年度にかけて新型車両3本を順次導入し、既存の8500系を置き換える。