「つくばエクスプレス」(TX)を運行する首都圏新都市鉄道は28日、タッチ決済システムによる乗車サービスやQR乗車券サービスの導入と、磁気乗車券の廃止に向けた取り組みについて、今後のスケジュールを発表した。
タッチ決済による乗⾞サービスは、これに対応したクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードや、同カードが設定されたスマートフォンなどを活用することで、乗車券やICカードを購入せずに改札を通過できるもの。同社は、2024年6月に導入を発表していた。
QR乗車券は、磁気乗車券の代替として導入する。QRコードを印字した乗車券は券売機で発売。改札機に設置するQRリーダーにかざすことで利用できる。従来の磁気乗車券は、機器の不具合による券詰まりや、使用済みきっぷ処理時の環境負荷といった課題があった。これをQR乗車券に置き換えることで、利用者サービスの向上や環境対応などを図るという。同サービスも、タッチ決済乗車サービスとあわせて、2024年に導入を発表していた。
同社では、2025年夏にも、秋葉原、浅草、北千住、流山おおたかの森、つくばの5駅で、タッチ決済の実証実験を開始する。対象駅は、2026年春には全20駅に拡大。同年秋に実証実験から本格稼働フェーズに移行する予定としている。また2026年秋には、磁気乗車券をQR乗車券に移行。磁気乗車券を廃止する。なお、導入準備の一環として、2025年春以降、一部の自動改札機で磁気乗車券の利用ができなくなるという。
首都圏新都市鉄道は、QR乗車券の取り扱いなどの詳細は、改めて発表すると説明。また、連絡運輸で関係する他社とは、旅客サービス面での調整を進めているとしている。