大阪メトロは29日、中央線において、自動運転の実証実験を実施すると発表した。
同社が検証するのは、「GoA2.5」と呼ばれるレベルの自動運転。列車の先頭部に、運転士の資格(動力車操縦者運転免許)を持たない、車掌相当の係員が乗務する内容となる。
今回の実証実験では、中央線用の400系車両に搭載したGoA2.5のシステムの機能や、緊急対応時のオペレーションを検証。将来の実用化に向けたデータを収集する。実験は、複数回にわたり、さまざまな条件下でのテストを実施するという。
同社は、今回の実証実験の実施理由について、生産年齢人口の減少や労働力不足による乗務員確保の課題対応や、鉄道システムの高度化・複雑化による乗務員の負担軽減を図り、将来にわたる安全、安定輸送の確保と、ダイヤの多様化におけるフレキシブルな輸送計画による利便性向上を目指すと説明している。
実証実験は、中央線の夢洲~大阪港間で、2025年2月、3月の営業運転終了後に実施する。