JR西日本は30日、山陽新幹線の全線開業50周年記念企画として、「リバイバル500系 のぞみ」を運転すると発表した。
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500系は、1997年に営業運転を開始した新幹線電車。日本で初めて時速300キロでの営業運転を実現した。当初は16両編成で「のぞみ」を中心とした運用に就いていたが、後継車両の登場で、現在は8両編成に短縮のうえ、山陽新幹線の「こだま」中心の運用となっている。2025年現在は東海道・山陽新幹線最古参の形式だが、他の新幹線車両とは異なる見た目から、今も根強い人気をほこっている。
JR西日本が運営する「tabiwa by WESTER」では、2024年8月に、500系に関する企画のアンケートを実施。その中でも特に多かった「500系のぞみの復活運行」に関する回答を元に、今回の企画を実施することになったという。
リバイバル500系のぞみの運転日は2025年3月9日。新神戸駅を13時4分に出発し、博多駅に15時21分に到着するダイヤを予定している。途中の停車駅は、岡山駅、広島駅、小倉駅のみ。所要時間は2時間17分で、1997年に500系の所要時間がギネス世界記録に認定されたものと同じ時間(ただし当時の記録は新大阪~博多間)とする。また、「のぞみ」での定期運転当時とは異なり、使用する500系は8両編成となる。
リバイバルのぞみは、tabiwa by WESTER内の「tabiwa トラベル」で販売する旅行プラン限定の取り扱いとする。詳細は、2月2日11時以降に発表する。
500系は、後継車両の投入により、2027年の引退が予定されている。