JR西日本、白山市は30日、「トレインパーク白山」で、「ドクターイエロー」T3編成を展示すると発表した。
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トレインパーク白山は、北陸新幹線白山総合車両所の隣接地にある施設。北陸新幹線の線路脇にあり、新幹線の走行シーンや、車両基地の整備風景の見学、新幹線のしくみ学習などができる。
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T3編成は、JR西日本が保有していたドクターイエローの一つ。現役である700系ベースの923形よりも一つ前の世代で、0系をベースとした車両だった。T3編成は1979年に製造。国鉄分割民営化後はJR西日本保有の車両として、2005年まで活躍していた。引退後は、先頭車の1両が保存され、2011年以降はJR東海の展示施設「リニア・鉄道館」で展示されていた。
JR東海では、923形T4編成の引退に際し、先頭車1両をリニア・鉄道館で展示する方針を、1月15日に発表。T4編成に代わり、T3編成は展示を終了し、JR西日本に返却するとしていた。これを受けたJR西日本では、保存展示施設を検討した結果、トレインパーク白山での保存展示を決定したとしている。
T3編成の展示開始は、2025年6月頃を予定している。