JR東海は20日、超電導リニア車両「L0系」の新たな改良型試験車「M10」を投入すると発表した。

新たな車両は、中間車両として製造。車両表面にはサメの肌を模倣した構造の「リブレットフィルム」を適用するほか、台車周りの形状最適化を図り、空気抵抗を16両換算で約1パーセント削減。消費電力の低減を図る。また、高温超電導磁石専用の車両設計とし、車両機器構成を最適化することで、低コスト化を図る。



車両のデザインも変更する。外観は、無塗装のシルバーのボディに、高速に流れる光をイメージしたゴールドのラインを配置。未来感のあるデザインとする。インテリアは、白色の客室空間に落ち着いた色味の腰掛を配置することで、シンプルかつ洗練されたデザインとする。

M10は、中間車1両の製造。日立製作所と日本車輌製造が設計し、日立製作所が製造するという。走行試験の開始時期は、2025年夏を予定。既存のL0系と組み合わせて試験を実施するという。

