山形鉄道は21日、次世代信号システムとして、無線式列車制御システムを導入すると発表した。

新システムでは、GNSS(全球測位衛星システム)と公衆無線回線(携帯電話回線)を活用。機能を中央制御装置と車上装置に集約することで地上設備を大幅に削減するほか、車両の走行位置把握はGNSS衛星の信号、装置間の通信には公衆無線回線を活用することで、通信ケーブルや軌道回路といった設備、地上の色灯式信号機などを不要とする。また、列車の走行中は連続的な速度制御を実施し、既存設備と同等以上の安全性を確保するという。
同社の無線式列車制御システムは、京三製作所が受注。2024年度から3か年の計画で工事を進め、実証試験後の2027年度の運用開始を予定しているという。
