嵯峨野観光鉄道は21日、新たなトロッコ列車を導入すると発表した。

新たに導入する車両は、けん引車および客車。天井や側面をガラス張りとした開放感のある車内とするほか、乗り心地の向上や、座席間隔・通路幅の拡大、4か国語対応の車内表示器設置により、快適性やサービスの向上を図る。また、グループで利用でき、より一層自然を味わえる特別室なども導入するという。設備面では、車両衝突時の安全対策を施すほか、モニター装置採用による異常検知、故障時の乗務員支援などに対応する。
嵯峨野観光鉄道線は、京都市西部の嵐山エリアを走る観光路線。山陰本線(嵯峨野線)の線路付け替えによって廃止となった区間を活用し、1991年に営業運転を開始した。同社は今回、JR西日本グループのJR西日本テクノス製作による新たな車両を導入することで、さらなる安全性やサービス向上を図る。

新たな車両の営業運転開始時期は、2027年春。デザインなどの詳細については、改めて発表するとしている。また、現行の車両は、2026年の運転をもって引退する。