JR西日本などは21日、京都駅西部エリアにおける「鉄道高架空間の活用によるエリア活性化」のための連携協定を締結したと発表した。

この協定は、梅小路ハイライン上の常設店舗「FUTURE TRAIN」の開業を契機に、京都駅西部エリアにおける賑わいの創出や、将来的な鉄道高架空間の活用に向け、各社が相互に連携・協力してエリアの活性化と発展を目指すことを目的としたもの。JR西日本のほか、京都駅ビル開発、梅小路ハイライン、DDグループ、京都リサーチパーク、梅小路まちづくりラボ、京都フィナンシャルグループ、京都信用金庫、京都中央信用金庫、地域経済活性化支援機構、京都市が名を連ねた。
梅小路ハイラインは、嵯峨野線(山陰本線)とJR京都線(東海道本線)大阪方面を結んでいた「梅小路短絡線」の廃線跡の高架スペース。同短絡線は、2019年の梅小路京都西駅開業に際し廃止となり、以降はイベントスペースなどとして活用されている。
FUTURE TRAINは、かつて特急「サンダーバード」で使用していた車両を活用し、「フューチャーバード」としてよみがえらせた車両を先頭に連なる列車の形を模した空間で、「廃線初・未来行き」の新たな職体験を提案するというエンターテインメントレストラン。廃線高架上への常設店舗設置は日本初だという。ブランドプロデューサーは、アーティストの増田セバスチャン氏。開業は2025年夏を予定している。

今回の協定において、締結当事者は、クリエイターやスタートアップなどの集積・交流の拠点などの整備や、エリア内外イノベーション拠点などとの連携・交流、エリア情報発信の強化について、各社が連携・協力して取り組むとしている。