東武鉄道は26日、東上線に新型車両「90000系」を導入すると発表した。

90000系は、東上線で使用している9000系を置き換えるために導入する車両。車両コンセプトは、東上線エリアの人や物流のルーツが荒川や新河岸川の「舟運」であることに着目し、「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」とした。
車両の外観は、高瀬舟の船底から着想を得て、前面下部から反り上がるように丸みを持たせた「逆スラント式」とし、「今までにない印象に残る大胆な先頭形状」とした。
車内でも、コンセプトに則り、「舟運」をイメージしたデザインを目指した。袖仕切りには立涌柄、床には枯山水をイメージした柄を採用。全体的な配色は、シンプルかつ飽きの来ない、素材の良さを活かした選定とすることで、気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現したとしている。また、側面ドアの窓を従来車よりも床方向へ拡大。貫通引き戸両脇部や袖仕切り部のガラス化とあわせ、開放的な客室空間を表現する。



装備品では、フルSiC適用のVVVFインバータ制御装置、高効率IM(誘導モーター)、LED照明といった最新省エネ機器を採用。置き換え対象となる9000系と比較し、40パーセント以上の消費電力削減を実現するとしている。
90000系は、2026年に営業運転を開始する予定。7編成70両を順次導入していく。
