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東上線に「今までにない先頭形状」の新型車両投入へ 東武90000系、2026年に導入

2025年3月26日(水)14時29分

東武鉄道は26日、東上線に新型車両「90000系」を導入すると発表した。

東上線に投入する新型車両「90000系」(イメージ)
東上線に投入する新型車両「90000系」(イメージ)

90000系は、東上線で使用している9000系を置き換えるために導入する車両。車両コンセプトは、東上線エリアの人や物流のルーツが荒川や新河岸川の「舟運」であることに着目し、「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」とした。

車両の外観は、高瀬舟の船底から着想を得て、前面下部から反り上がるように丸みを持たせた「逆スラント式」とし、「今までにない印象に残る大胆な先頭形状」とした。

車内でも、コンセプトに則り、「舟運」をイメージしたデザインを目指した。袖仕切りには立涌柄、床には枯山水をイメージした柄を採用。全体的な配色は、シンプルかつ飽きの来ない、素材の良さを活かした選定とすることで、気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現したとしている。また、側面ドアの窓を従来車よりも床方向へ拡大。貫通引き戸両脇部や袖仕切り部のガラス化とあわせ、開放的な客室空間を表現する。

90000系の車内(イメージ)
90000系の車内(イメージ)
窓を床方向に拡大した側面ドア(イメージ)
窓を床方向に拡大した側面ドア(イメージ)
車端部(イメージ)
車端部(イメージ)

装備品では、フルSiC適用のVVVFインバータ制御装置、高効率IM(誘導モーター)、LED照明といった最新省エネ機器を採用。置き換え対象となる9000系と比較し、40パーセント以上の消費電力削減を実現するとしている。

90000系は、2026年に営業運転を開始する予定。7編成70両を順次導入していく。

置き換え対象の9000系
置き換え対象の9000系
2025年3月26日(水)16時36分更新

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