JR東海は28日、「リニア・鉄道館」における「ドクターイエロー」の入れ替えスケジュールを発表した。

ドクターイエローは、新幹線の設備を走行しながら確認するための「新幹線電気軌道総合試験車」の愛称。現在は700系ベースの923形が使われている。2本存在する923形のうち、JR東海が保有するT4編成は、2025年1月に引退。同社が運営する「リニア・鉄道館」において、先頭車1両を展示することを、同社は1月に発表していた。
また、T4編成の展示に際しては、これまで展示してきたT3編成先頭車の展示を終了することとなる。T3編成は、0系ベースの旧型ドクターイエローで、JR西日本が保有。リニア・鉄道館での展示を終えた後は、白山市の「トレインパーク白山」にて展示される予定となっている。

T3編成は、2025年5月26日に展示を終了。T4編成は、6月14日に展示を開始する。
リニア・鉄道館では、両ドクターイエローの展示入れ替えにあわせ、各種イベントを開催する。
6月4日には、T3編成の搬出イベントを開催。スタッフが館外へ押し出すT3編成に手を添える形で搬出作業が体験できるほか、リニア・鉄道館館長からJR西日本への引継ぎ式などを実施する。7日にも、T4編成の搬入イベントとして、同様の企画を開催する。また14日には、T4編成の除幕式および運転台公開イベントを開催する。いずれのイベントも、参加にはデジタル企画「推し旅『鉄推し!~バトンタッチ!感謝を込めて~』」挑戦による応募が必要となる。
また、展示の入れ替えに際しては、リニア・鉄道館は一部エリアが利用不可となる。5月28日から6月9日までは、T3編成のほか、一部収蔵車両の側面や、「鉄道のしくみ」一部コーナーなどへの立ち入りができなくなる。また、T4編成搬入後も、14日の除幕式までの間は、車両にシートを掛けた状態とする。