京成電鉄は20日(水)、3代目となるスカイライナーの新型車両を報道関係者に公開した。
新型のスカイライナーAE型は、来年度開業予定の成田新高速鉄道にあわせて製造された車両。在来線では最速となる最高時速160キロで運転し、日暮里駅と成田空港を、現行より15分速い36分で結ぶ。車両は8両編成(6M2T)で、将来の10両編成化も想定した仕様となっている。
車両のデザインは、デザイナーの山本寛斎氏によるもの。「風」をコンセプトとした車体は、「ウインドブルー」と「ストリームホワイト」の2色のカラーリングを採用。窓下に細い2本のブルーのラインが入るのが特徴。「凛」をキーワードとした車内は、開放感のある高いドーム型天井を採用している。蛍光灯を2倍にした一方、温白色の間接照明にしたことで、適度な落ち着き感が実現した。座席は、シートピッチや座席幅を拡大したほか、クッションの一部に、営業用鉄道車両で初の素材「バネックス」を使用。各座席の下に設置されているコンセントも利用できる。車内の案内表示装置は、鉄道車両では最大級の26インチサイズのLCD装置を導入。4か国語による案内表示にも対応する。その他、ミュージシャンの向谷実が作曲したメロディが、ミュージックホーンや車内チャイムなどで採用されている。
鉄道本部長の三枝氏は、「21世紀の成田空港アクセスを担うにふさわしい車両と確信している」と、新型車両への自信をみせていた。なお、料金や新型車両投入後の現行スカイライナー車両(2代目)の用途は、まだ決まっていないという。