鉄道友の会は15日(月)、2009年のブルーリボン賞とローレル賞の選定結果を発表した。
今年のブルーリボン賞として選ばれたのは、小田急電鉄の60000形。日本初の地下鉄直通可能な有料特急車両として数多くの制約をクリアしつつも、従来のロマンスカーの長所を継承している点などが、鉄道友の会会員の支持を集めた。
ローレル賞として選ばれたのは、豊橋鉄道のT1000形と京阪電気鉄道の3000系。豊橋鉄道のT1000形は、狭軌軌道用LRV(Light Rail Vehicle=新型路面電車)で、純国産初の100パーセント全面低床化を実現している点が選考委員会で評価された。京阪電気鉄道の3000系は、中之島線開業にあわせて登場した快速急行用車両で、近年コスト削減のために標準機器類を採用する車両が全国的に増加するなか、明確なコンセプトにもとづく車内外の新しいデザインや客室設備の高機能化を実現している点が選考委員会で評価された。
昨年のブルーリボン賞には、JR東海・JR西日本のN700系、ローレル賞には、JR東日本のE721系・仙台空港鉄道SAT721系、JR東日本のキハE200形気動車が受賞している。