神戸電鉄は18日(木)、同社の公式サイト内で、2008年度の粟生線の輸送人員が12年連続で減少したことを明らかにした。
2008年度の粟生線の年間輸送人員は729万人で、前年より14万人の減少だった。各種企画乗車券の発売やハイキングの実施等によって旅客誘致をおこなっているが、少子高齢化やマイカーの普及、他の交通機関との競争の激化などで、1992年度の1420万人をピークに、輸送人員の減少傾向に歯止めがかからなくなっている。昨年の下半期以降は、世界的な景気の急速な悪化も影響を受けており、今年度も厳しい状況が予想される。
神戸電鉄では、今年3月に阪神なんば線開業にあわせたダイヤ改正をおこない、新開地や三田、粟生などの乗換え駅で他社線との接続を改善したほか、鉄道事業の将来計画を検討する社内組織を今年4月に新設し、新たな視点も含め幅広い観点から経営改善策の検討に着手している。