JR九州は23日(火)、今年10月10日から、日南線で観光特急「海幸山幸」(うみさちやまさち)を運行すると発表した。
運転区間は、日豊本線の宮崎駅から日南線の南郷駅までで、週末を中心に1日1往復運転する。青島神社などが舞台になっている神話「海幸彦」「山幸彦」にちなみ、列車の愛称が「海幸山幸」となった。車両は、昨年末に廃止となった高千穂鉄道から購入した気動車(2両)で、「木のおもちゃのようなリゾート列車」をコンセプトに改装し使用される。車内外に地元素材の飫肥杉(おびすぎ)が使用され、車内の座席はオール3列シート、客室乗務員が乗務し観光案内や車内販売が行われる。
現在までに決定している運行日は、2009年10月10日(土)から2010年2月28日(日)までの土曜・日曜・祝日と、年末年始期間の毎日。時刻は、宮崎発が11時10分(南郷着12時53分)、南郷発が15時45分(宮崎着17時21分)。定員は、1号車(「山幸」)が指定席で21名、2号車(「海幸」)が自由席で30名となっている。特急列車のため、乗車には乗車券のほかに特急券が必要。