JR西日本は23日(木)、1080号蒸気機関車を、京都市の梅小路蒸気機関車館にて保存・展示すると発表した。
同社によると、昨年7月に日鉄鉱業から蒸気機関車1080号の寄贈の申し入れがあったという。1080号蒸気機関車は、1901年にイギリスから輸入された明治時代の官設鉄道を代表する蒸気機関車で、当時の旅客列車の高速化に貢献し、主に東海道本線の急行列車をけん引した。当初はD9形式651号として活躍したが、1926年の改造により1070形式1080号となり、1938年まで国鉄で地方線区や入れ換え用の機関車として活躍した。日鉄鉱業の私有機関車となった後は、主に鉄鉱石や石灰石を運搬する貨物用列車のけん引機として1979年6月まで使用された。
JR西日本では1080号蒸気機関車の譲渡式を9月中旬に実施し、梅小路蒸気機関車館内の扇形車庫にて展示・保存する予定。梅小路蒸気機関車館では、1080号が展示する最古の蒸気機関車になる。