長崎電気軌道は3日(月)、軌道運賃の上限変更認可申請を九州運輸局長に提出したと発表した。
同社は1984年以来、消費税の導入や変更の際も100円均一運賃を維持してきた。しかし、少子高齢化や若年者の県外流出による沿線人口の減少、マイカー通勤者の増加等による輸送人員の減少に歯止めがかからず、運賃を20円値上げし120円に変更することになった。同社では背景に交通バリアフリー法への対応もあげており、階段の歩道橋からしかアクセスできない停留所の改修や、超低床路面電車の導入など、今後予想される負担の増加も明らかにした。
新しい上限運賃が認可されれば、10月ごろから値上げが実施される予定で、定期券を含めて新運賃となる。なお、1日乗車券は現行の500円のまま据え置かれる予定。