南海電気鉄道は3日(木)、10月4日に南海線のダイヤ変更をおこなうと発表した。難波と和歌山市・和歌山港を結ぶ特急「サザン号」を増発し全列車を一部座席指定制で運転する。
特急サザン号は終日にわたり30分おき(自由席特急を含む)で運転し、難波駅および和歌山市駅の毎時の発車時刻を原則として統一する。また、泉佐野駅において特急サザン号と「ラピート号」の接続を強化し、和歌山市駅~関西空港駅相互間のアクセス向上を図る。時間帯別では、平日の早朝に特急ラピート号を2本増発、平日の夕ラッシュ時に和歌山市方面の特急および急行を5本増発する。なお、サザン号は全列車が一部座席指定制になることで、朝と夕方に運転しているサザン号の全車両座席指定の列車はなくなる。
また、安全性向上施策として、一部の駅において普通列車の停車時分を10秒長く設定する。これは、2007年9月に高野線萩原天神駅でベビーカーが車両の扉に挟まったまま列車が発車する事故が発生し、乗務員の作業手順を変更したことによるもの。高野線ではすでに2008年11月のダイヤ変更で一部の駅の停車時分を延長している。