JR北海道は9日(水)、札沼線の桑園~北海道医療大学間を、2012年春をめどに電化すると発表した。
札沼線(桑園~新十津川間)のうち、札幌近郊エリアである桑園~北海道医療大学間は、沿線人口の増加により利用者が年々増加している。一方で、札幌圏で唯一の非電化区間となっており、運行している気動車も老朽化が著しく、サービス改善の必要があった。そこで、2012年春に桑園~北海道医療大学間(28.9キロ)を電化し、電車車両を新製することにした。
電化工事が完了すると、札幌~石狩当別間の所要時間は最大7分短縮される。車両の更新により、混雑緩和や冷房化率向上が見込まれるほか、CO2排出量の削減や停車中の騒音低減も可能となる。
電化工事事業は、自治体とJR北海道の出資により設立された第三セクターの北海道高速鉄道開発が主体となっておこなう。地上設備の工事費は46億円で、新製する42両などの車両費は84億円。