JR西日本は28日(月)、大阪環状線や大和路線などで、10月4日に「大阪環状・大和路線運行管理システム」を導入すると発表した。
導入区間は、大阪環状線の全区間、大和路線の全区間(関西本線の加茂~JR難波間)、JRゆめ咲線の全区間(桜島線の西九条~桜島間)、おおさか東線の放出駅をのぞく全区間、片町線の貨物支線の正覚寺信号場~平野間で、あわせて48駅(うち旅客駅46駅)、総延長キロ数が90.5キロとなっている。おおさか東線では、2008年の開業時に運行管理システムを先行導入しており、大阪環状・大和路線運行管理システムとして統合してとり扱われる。
運行管理システムの導入により、これまで各駅で行っていた列車の運行制御や駅の案内放送が、新大阪総合指令所のコンピュータによる制御で自動化でき、迅速性と正確性が向上する。大阪環状・大和路線運行管理システムでは、自動放送は、津田英治氏、向山佳比子氏が担当。また、列車の乗務員に「抑止」を通告できる表示器を各駅のホームに設置しており、同社の他路線区のシステムにはない特徴をもつ。
JR西日本では、2002年7月にJR京都・神戸線システムを導入しており、2011年春には、JR宝塚線、JR東西線、学研都市線にも導入する予定など、運行管理システムの導入線区を拡大している。
大阪環状線など新たに導入される各線では、現在システムの試験が行われている。