JR東日本は6日、蓄電池駆動電車システムを搭載した試験車両の走行を開始したと発表した。
このシステムは、車両に大容量の蓄電池を搭載し、非電化区間を電車で走行できるようにするもの。排気ガスをなくすることによる環境負荷の低減や、電化・非電化区間の共通運用における車両運用の効率向上、車両メンテナンスの効率化が見込まれている。
試験走行用に開発された車両の愛称は、「NE Train スマート電池くん」。ディーゼルハイブリッド車両や燃料電池車両の開発を進めた「NE Train」を改造し、制御システム機器と大容量蓄電池を搭載した。蓄電池にはリチウムイオン電池を使用している。
今後は、大宮総合車両センター内の構内試験線で走行試験を開始し、来年1月ごろより、宇都宮線などの本線での走行試験をする予定。あわせて、非電化区間の地上側に設ける充電設備の開発を進める。