JR東日本は4日、年末年始に向けた「帰省応援キャンペーン」を実施すると発表した。往復の運賃が最大で約半額になる企画乗車券を発売する。
「お正月は列車でふるさとへ」というキャッチコピーで年末年始のキャンペーンを展開する。背景には、景気の悪化や高速道路の大幅割り引きの影響、また今年の曜日配列の事情などがある。同社では、自宅で過ごすことを考えている人へ鉄道を利用した帰省を促し、年末年始の収入増をねらう。
キャンペーンの目玉は、「ふるさと行きの乗車券」という名称の往復乗車券。東京都区内または大宮~川口・戸田公園の発着で、「秋田・青森」、「岩手・三陸」、「宮城・山形」、「郡山・磐越」、「新潟・庄内」、「十日町・浦佐」、「長野」の7つのエリアを設定する。東京からの普通往復運賃(大人)の割引率と価格は、秋田の場合が42パーセント引きの1万円、青森の場合が46パーセント引きの1万円、盛岡の場合が44パーセントの9200円で、新潟・庄内エリアの酒田では49パーセント引きとなっている。また、学生やこども用も設定する。利用期間は、今年の12月26日から来年1月8日までで、発売期間は、11月26日から12月20日までの限定。往復乗車券のため、それだけでは普通列車にしか乗車できないが、別に特急券を購入すれば新幹線や特急列車が利用できる。
ほかにも、インターネットの申し込みサービス「えきねっと」で、「お先にトクだ値」を設定する。設定日は、上りは12月30日~1月1日限定、下りは1月1日~1月2日限定。乗車券と特急券のセットで、約3割から4割程度の割引率で発売する。
ピーク日(下り12月30日、上り1月3日)の運転本数は、臨時列車を155本を設定し、定期列車と合わせて合計512本を予定する。指定席の座席数は、昨年より約1400席増やし、約24万6000席とする。