JR西日本とJR九州は25日、JR西日本のICカード乗車券「ICOCA」とJR九州の「SUGOCA」を、2011年春に相互利用を開始すると発表した。
ICOCAとSUGOCAの相互利用がスタートすると、関西や中国エリアと北九州エリアが1枚のカードで利用できるようになるほか、それぞれの電子マネー加盟店で物販の利用が可能になる。小倉駅と博多駅の新幹線乗り換え口では、新幹線の乗車券と、SUGOCAなどのICカードを組み合わせて自動改札機を通過できるようになり、新幹線と在来線との乗り継ぎも便利になる。
同時期の2011年春には九州新幹線が全線開通し、JR西日本とJR九州による新大阪・鹿児島中央間の相互直通運転も開始される予定で、利用者の利便性が向上される。
ICOCAの相互利用は、JR東日本の「Suica」、関西私鉄の「PiTaPa」、JR東海の「TOICA」に続いて4例目。SUGOCAは、Suicaや、西日本鉄道の「nimoca」、福岡市交通局の「はやかけん」と2010年春から相互利用が予定されており、利用可能エリアが今後大きく拡大する。