JR九州は25日、ICカード乗車券「SUGOCA」で、来年2月をめどにポイントサービスを開始することを発表した。すべてのSUGOCAでポイントがたまるサービスで、JRでは初のサービスとなる。
新たに導入されるポイントの名称は「SUGOCAポイント」。鉄道の利用で、運賃の1パーセント分のポイントが付与される。たまったポイントは、1ポイントにつき1円として、100ポイント単位でICカードにチャージできる。枚数限定で発売された記念カードを含む、すべてのSUGOCAカードが対象で、自動改札機でSUGOCAを使用した場合にポイントが付与される。なお、自動券売機で乗車券を購入した場合や定期券の区間内だった場合、またSUGOCA以外のICカードで自動改札機を通った場合は対象外となる。
鉄道以外でも、加盟店舗での支払いに電子マネーを使用した場合も、ポイントが付与される予定。
ICカード乗車券のポイントサービスは、西日本鉄道の「nimoca」が、鉄道の利用頻度により運賃の1パーセントから3パーセントの間でポイントを付与するサービスを導入している。一方JRでは、JR東日本の「Suicaポイント」やJR西日本の「J-WESTポイント」があるが、基本的にクレジットカードの会員のみのサービスとなっている。自社が発行するすべてのICカード乗車券を対象にポイントを付与する取り組みは、JRではJR九州が初めて。
同社によると、ポイントサービスの開始時に、ポイントを通常の1パーセントから3パーセントに変更するキャンペーンを予定しているという。