近畿日本鉄道は、「せんとくん 奈良世界遺産フリーきっぷ」を12月15日から発売する。現在発売中の「奈良世界遺産フリーきっぷ」のリニューアル版となる。
新しいフリーきっぷは、近鉄電車の往復乗車券と、特定エリアの近鉄電車や奈良交通バスが自由に乗降できるフリーきっぷのセットで、「奈良・斑鳩・吉野エリア」と「奈良・西の京・斑鳩エリア」の2種類が発売される。「奈良・斑鳩・吉野エリア」用は、3日間有効で、フリー区間は平城~吉野間と生駒~近鉄奈良間、およびその沿線の電車やバス路線。現在発売中の、奈良世界遺産フリーきっぷの同エリア用と比べて、フリー区間の電車やバスの区間が拡大する。一方の「奈良・西の京・斑鳩エリア」は、2日間有効で、フリー区間は平城~筒井間と学園前~近鉄奈良間、およびその沿線のバス路線。奈良世界遺産フリーきっぷの同エリア用(バスセットコース)と比べて、バスのフリー区間が拡大されるうえ値下げとなる。
発売期間は、12月15日から2010年12月末までで、利用期間は、2010年1月1日から2011年1月1日まで(「奈良・斑鳩・吉野エリア」用は2011年1月2日まで)。発売額は、「奈良・斑鳩・吉野エリア」が、大阪難波発で2800円、京都発で3000円、「奈良・西の京・斑鳩エリア」の場合、大阪難波発で1800円、京都発で1900円などとなっている。特急券うりばのある近鉄主要駅や一部の旅行会社で発売される。
なお、現在発売中の奈良世界遺産フリーきっぷは12月31日出発分で終了し、奈良公園周辺での周遊に利用できる「奈良公園エリア」用も終了する。
近畿日本鉄道では、来年開催の平城遷都1300年祭にあわせて同きっぷを発売することで、奈良県内の秘宝・秘仏・国宝巡りの旅行者の利用を見込む。