JR西日本と京阪電気鉄道は15日、2010年5月ごろに「ICOCA」を使った連絡定期券の発行を開始すると発表した。2011年には、京阪電気鉄道によるICOCAカードやICOCA定期券の発売も開始する。
JRと京阪の連絡定期券は、現在ICカードには対応しておらず、磁気券で発行されている。これは、京阪が導入している「PiTaPa」が定期券の機能をもたないためで、京阪では自社線内の定期券も、磁気定期券を発行している。
2010年5月ごろからは、ICOCAによるJRと京阪のIC連絡定期券が発売可能となる。当初はJR西日本でのみ発売されるが、2011年中には大津線をのぞく京阪線内でも取り扱いを開始する。また、京阪の自社線区間のみでもICOCA定期券での発売が可能となるほか、乗車券機能のみのICOCAカードも京阪線各駅の自動券売機で発売される。
PiTaPaを運営するスルッとKANSAIによると、PiTaPaを導入する他社でも、JR西日本とのIC連絡定期券サービスを順次開始する予定だという。