JRグループ各社は18日、来春のダイヤ改正の実施内容を発表した。改正日は2010年3月13日。
新幹線では、N700系車両による運転本数が増加。東海道・山陽新幹線直通の「のぞみ」は全定期列車がN700系で運転となる。東海道新幹線では、2月末に500系車両が引退し、定期列車の約7割がN700系での運転となる。山陽新幹線では、「ひかりレールスター」の定期列車が5往復減り、岡山~博多間の「こだま」も1~3往復減る。
在来線の特急列車では、E259系車両による特急「成田エクスプレス」が増発。新宿方面と横浜方面の延長運転本数が増え、両方面とも約30分間隔で運転されるようになる。京成成田空港線(成田スカイアクセス)が開業する来年夏ごろに全列車がE259車両におきかわる。西日本エリアでは、特急「サンダーバード」用の683系4000番台の追加投入により、4往復の特急「雷鳥」が特急「サンダーバード」へ変更。さらに2往復の「雷鳥」が臨時列車化され、「雷鳥」の定期列車は1往復のみが残ることに。夜行列車では、寝台特急「北陸」と急行「能登」が臨時列車化し、上野~金沢間の夜行列車がそろって定期列車から引退。同区間では、週末や夏休みに臨時夜行列車が運転される。
在来線の普通列車では、「東京メガループ」(武蔵野線、京葉線、南武線、横浜線)の利便性が向上し、横浜線や武蔵野線・京葉線でデータイムに列車が増発となる。近畿地区では、嵯峨野線(山陰線)の京都~園部間の複線工事完成に伴い、同線の快速列車が増発。学研都市線(片町線)では、京田辺~木津駅間の全列車を4両編成から7両編成に変更。四国では、牟岐線において、1500型や1200型の投入によりスピードアップする。一部の会社では、利用の少ない時間や区間における列車を見直し、運転本数や両数の減少、ワンマン運転化が実施される。
2010年3月13日のダイヤ改正日に開業するのは、横須賀線の武蔵小杉(むさしこすぎ)駅、鹿児島本線の新宮中央(しんぐうちゅうおう)駅、神村学園前(かみむらがくえんまえ)駅の3駅。