東京メトロは21日、千代田線に16000系新型車両を導入すると発表した。2010年秋ごろから順次導入し、16編成計160両を新造する。
16000系車両の駆動システムには永久磁石式同期型モータ(PMSM)が採用される。東京メトロによると、有楽町線や副都心線の10000系で採用した誘導モータと比較して、約10パーセントの消費電力量が削減できるという。
車内では、天井構造の見直しにより荷棚上部の空間が拡大される。また、連結面に大型ガラスが使用されたり、荷棚と座席横の仕切りの一部にガラスが使用されるなど、車内に広がりを持たせる工夫がなされる。座席の快適性も向上が図られ、従来の車両より座席幅が広がり、クッション性も高い座席となる。さらに、乗客の利便性向上のため、各ドア上部に17インチワイド液晶が2画面配置される。
東京メトロは今年6月、東西線用の新型15000系を導入することを発表。来春には東西線の新型車両が、来秋には千代田線の新型車両が運転を開始することになる。