富山地方鉄道富山市内軌道線の丸の内停留所から西町停留所までを結ぶ「富山都心線」が、23日開業した。
富山都心線は、富山市が軌道や車両を保有し、富山地方鉄道が運行する「上下分離方式」。丸の内停留所から西町停留所までの940メートルを単線で結び、新設された停留所の「国際会議場前」、「大手モール」、「グランドプラザ前」を経由する。富山駅間経由で丸の内・西町停留所間を結ぶ既存路線と組み合わせ、「環状線」として、反時計回りに1周する運行形態がとられている。
新設区間の運賃は、既存線と同額の200円。回数券や各種のフリーきっぷでも乗車できる。新たに乗り継ぎ制度が設定され、30分以内に環状線と大学前方面や南富山方面に乗り換える場合には、最初に乗った電車で発行される乗り継ぎ券で利用できる。
富山での路面電車の開通は、2006年4月にJR富山港線から移管した富山ライトレールの開通以来、約3年ぶり。将来的には、JR富山駅の高架完成後に富山ライトレールに乗り入れる構想もある。