JRグループの旅客各社は6日、年末年始の利用状況を発表した。各社とも苦しい結果となった。集計の対象期間は、2009年12月25日~2010年1月5日。ピークは、おおむね12月30日と1月3日だった。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線が約378万人(前年比約93%)、東海道新幹線が約342万人(前年比約95%)、山陽新幹線が約88万人(同94%)、九州新幹線が約10万人(同88%)と、各方面とも前年を下回った。山陽新幹線では、企画乗車券が設定された「こだま」が前年比106%と伸びた一方、「ひかり」では同86%と大きく減少した。
在来線の特急列車では、JR東日本エリアの主要線区が約116万人(前年比約93%)、JR九州の主要3線区が約59万人(同92%)、JR西日本エリアが約52万人(同92%)、JR四国エリアの主要4線区が約43万人(同89%)、JR北海道の主要4線区が約41万人(同90%)、JR東海エリアが約21万人(同89%)と、各エリアとも前年を下回った。なかでも、前年を大きく下回ったのは、「スーパービュー踊り子」などの東海道線(JR東日本)で前年比79%。熱海方面の行楽地などへの利用者が減少した影響とみられる。飯田線の特急「伊那路」も前年比83%、本州と北海道を結ぶ「スーパー白鳥」などが同84%と低調だった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比100%、札幌圏で同103%と、前年並みかそれ以上となった。一方で、近畿圏では前年比96%で、地域によりバラつきが出た。