JR東日本は18日、一部のフリーきっぷや回数券を今春で廃止すると発表した。鉄道ファンに人気だった「土・日きっぷ」も廃止となる。
今回廃止されるのは、「ぐるり北海道フリーきっぷ」など4つのフリーきっぷや、「東京・青森回数券」など4つの回数券、「土・日きっぷ」。また、新幹線の回数券設定も137区間中86区間で廃止される。さらに、特急の回数券や往復割引きっぷの一部、周遊きっぷの一部ゾーンも廃止となる。設定終了日はきっぷにより異なるが、3月末には対象の全きっぷの発売が終了する。
廃止にあわせて、高崎線と常磐線の一部区間で特急料金回数券が新たに設定され、指定席券売機での発売に対応する。また、「ウィークエンドパス」の発売が開始される。ウィークエンドパスは、これまでの土・日きっぷ(大人1万8000円)に替わるもので、新幹線や特急列車が乗車できなくなる分、価格が安くなる。発売額は、大人が8500円、小児が2500円。指定エリア内の普通列車のみが乗り降り自由で、別に特急券を購入すれば区間内の新幹線や特急列車に乗車できる。利用期間は4月3日から9月26日までのうち、多客期をのぞく土日祝日の連続する2日間。利用当日にも購入できるようになるほか、フリー区間に、東北新幹線の古川~くりこま高原間と会津鉄道の西若松~会津田島間が追加される。
JR東日本は、今回のトクトクきっぷの廃止について、「お客さまのご利用状況の変化を踏まえ」た結果としており、新幹線や特急が割引価格で利用できる「えきねっとトクだ値」や「スーパーモバイルSuica特急券」の利用会員が増加していることや、指定席券売機で対応するトクトクきっぷを増加させていることをあげている。