京成電鉄は、2013年をめどに千葉県市川市に本社を移転する。
新しい本社は千葉県市川市八幡の京成八幡駅近くで、新本社と駅の改札口を通路で結ぶ。建設予定地は同駅前の再開発エリアで、建設されるビル3棟(業務棟、住宅棟、商業棟)のうち、地下1階、地上7階建ての業務棟に入居する。移転理由として、京成電鉄の営業基盤地域である千葉県との密着や、1967年に竣工した現本社の老朽化、現社屋跡地の有効活用をあげている。現在の京成電鉄本社は、建設中の「東京スカイツリー」に隣接する東京都墨田区押上。跡地の利用方法は現在検討中という。工事費用を含めた移転費用は34億円。子会社の京成バスもあわせて移転する。
大手私鉄で東京都心から郊外へ本社を移転したのは、1988年に京王帝都電鉄(京王電鉄)が東京都新宿区から東京都多摩市に移転して以来のこととなる。