JR貨物は10日、貨車の入れ換え用として導入予定の新型機関車について、形式名とデザインを発表した。今年3月に完成する試作車の車両形式・番号は、HD300-901となる。
新型機関車の車体は、EF510形式と同様の視認性を考慮した赤色で、ハイブリッド機関車であることをPRする文字が入る。前面には、黄色と黒色の警戒色のペイントを施す。試作車のHD300-901は今年3月末に完成する。
現在、貨物駅構内での入れ換え作業には、DE10型ディーゼル機関車が使用されているが、1960~70年代に製造されたもので老朽化が進んでいる。そのため、JR貨物は2008年から高性能電池技術と、ハイブリッド方式の機関車の開発を進めていた。新型機関車は、ディーゼルエンジン発電機と蓄電池を併用したハイブリッドエンジンが搭載され、排出ガスや騒音の軽減が可能となる。ハイブリッド方式のディーゼル機関車は国内初となる。