南海電気鉄道は2月25日、高野線の中古沢橋りょうの下に展望デッキを設置した。中古沢橋りょうを観光資源としてPRし旅客誘致をはかる。
展望デッキは下古沢駅と上古沢駅の間の両駅から歩いて約20分のところにある。展望デッキから眺めることができる中古沢橋りょうは、橋脚がやぐらのように鉄骨を組み上げてできた「トレッスル橋」とよばれる橋で、全長67.6メートル、高さ33.4メートル。1928年から使用され、トンネルとトンネルの間の深く複雑な谷の地形に合わせるため、その形式が採用されたのだという。トレッスル橋は珍しく、現在は餘部鉄橋など全国で11橋しか存在しない。
同社では、「こうや花鉄道プロジェクト」の一環として、高野線と鋼索線の橋本駅~高野山駅間において駅名表示板のリニューアルをおこなっている。また、昨年からは観光列車「天空」を橋本駅~極楽橋駅間で運行している。